■ファイルへの出力
Javaでファイルへの出力を行う1例として「File」→「FileWriter」→「BufferedWriter」オブジェクトを使用する。
▼ファイルオブジェクトの作成
出力ファイルを生成するには、Fileオブジェクトを生成し、保存するファイル名を指定する。
File file = new File("ここにファイル名を記入");
▼文字列を渡す
Fileオブジェクトを引数として、文字列を渡す、FileWriterオブジェクトを生成する
FileWriter fw = new FileWriter("ここにFileオブジェクト名を記入");
▼文字列を出力する
FileWriterオブジェクトを引数として、文字列を出力するBufferedWriterオブジェクトを生成する。
そして、BufferedWriterオブジェクトのwriteメソッドを使用して、文字列をファイルへ出力する。
なお、ファイル内での改行は、newLineメソッドを使用する。
BufferedWriter bw = new BufferedWriter("ここにFileWriterオブジェクト名を記入");
// ファイルへ文字を出力
bw.write("ここに出力する文字列を記入");
// ファイル内で改行を出力
bw.newLine();
■作成するプログラムの概要
・0〜9の数字をファイルへ出力する。
・各数字間の区切り文字はカンマ「 , 」カンマとする。
・数字が4または9の時は、改行する。
■フローチャート
■プログラム仕様
▼メイン処理
処理名 | メイン処理 |
---|---|
処理概要 | 0〜9の数字をファイルへ出力する。 各数字間の区切り文字はカンマ「 , 」カンマとする。 数字が4または9の時は、改行する。 |
引数 | なし |
戻り値 | なし |
入力 | 処理内容 | 出力 |
---|---|---|
– | 【try】 | – |
– | Fileオブジェクトを生成する。 | – |
– | FileWriterオブジェクトを生成する。 | – |
– | BufferedWriterオブジェクトを生成する。 | – |
– | ■ループ処理:0〜9まで繰り返し |ファイルに数字を出力する。・・・① |▼条件分岐 ||【数字が4または9の場合】 ||出力ファイル内で改行する。・・・② |----- ||【以外】 ||ファイルにカンマを出力する。・・・③ |▲ ■ | 【ファイル】 ①数字 ②改行 ③カンマ |
– | BufferedWriterをクローズする。 | – |
– | 【catch】 | – |
– | 例外エラーを出力する。 | 【コンソール】 例外エラー |
■サンプルコード
import java.io.BufferedWriter;
import java.io.File;
import java.io.FileWriter;
public class OutputCsvFile {
// メイン処理
public static void main(String[] args) {
try {
// Fileオブジェクトの生成
File output_file = new File(
"<ここにファイルパスを記入>result.csv");
// FileWriterオブジェクトの生成
FileWriter fw = new FileWriter(output_file);
// BufferedWriterオブジェクトの生成
BufferedWriter bw = new BufferedWriter(fw);
// 0〜9まで繰り返し
for(int i = 0; i < 10; i++) {
// 出力ファイルに数字(文字列)を出力
bw.write(String.valueOf(i));
// 4または9の場合
if(i == 4 || i == 9) {
// 改行する
bw.newLine();
} else {
// カンマをファイルに出力
bw.write(",");
}
}
// BufferedWriterをクローズする
bw.close();
// 例外処理
}catch (Exception e) {
System.out.println(e);
}
}
}
■実行結果
0,1,2,3,4
5,6,7,8,9
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