【Shell】while文：基本的な使い方と「continue」・「break」の使い方 / え〜のう

■while文の使い方
- ▼while文の書き方（基礎）
- ▼continueとbreakを使ったwhile文

■while文の使い方

while文は、指定した条件が真であり続ける限り処理を繰り返す。
なお、指定した条件（コマンド）の終了ステータスが「0」である場合を真と判定する。

▼while文の書き方（基礎）

while文の書き方を以下に示す。

while [[ 指定した条件（コマンド） ]]
do
    繰り返す処理を記載する
done

・サンプルプログラムの仕様

▼処理概要
数字を0から9までを表示する。

▼処理詳細
①変数に初期値「0」をセットする。
②while文を使用（条件：変数が10より小さい間繰り返す）
　②ー1 変数（数字）を表示
　②ー2 変数をインクリメント（プラス1する）

・サンプルコード

#!/bin/bash

# 初期値をセット
i=0
# 10より小さい間繰り返す
while [[ $i -lt 10 ]]
do
    # 数字を表示
    echo "$i"
    # インクリメント処理
    i=$((i + 1))
done

注意！
インクリメント処理（変数「 i 」の値を増加させる）を行わないと、無限ループしてしまう。

・実行結果

▼continueとbreakを使ったwhile文

while文についてもfor文と同様に「continue」と「break」を使用することができる。

▼for文についての参照先

【Shell】for文の使い方：単語リスト・配列内ループ、ファイル操作、continue - break文

■for文の書き方for文は繰り返しの処理を行うときに使用する構文である。例えば、1から9を表示する処理について、for文を使用せず、一つ一つ実行すると、以下のように書く必要がある。echo 1echo 2echo 3echo 4echo ...

・サンプルプログラムの仕様

▼処理概要
数字の「0、1、2、3、5、6」を表示する。
なお、処理は10回繰り返し、「continue」と「break」を使用すること。

▼処理詳細
①変数に初期値「0」をセットする。
②while文を使用（条件：変数が10より小さい間繰り返す）
　②ー1 【条件分岐】変数が4の時
　　②ー1ー1 変数をインクリメント（プラス1する）
　　②ー1ー2 スキップ（continue）
　②ー2 【条件分岐】変数が7の時
　　②ー2ー1 処理終了（break）
　②ー3 変数（数字）を表示
　②ー4 変数をインクリメント（プラス1する）

・サンプルコード

#!/bin/bash

# 初期値をセット
i=0
# 10より小さい間繰り返す
while [[ $i -lt 10 ]]
do
    # iが4のときは続ける（スキップ）
    if [ $i -eq 4 ]; then
        # インクリメント処理
        i=$((i + 1))
        continue
    # iが7のときは終了
    elif [ $i -eq 7 ]; then
        break
    fi
    # 数字を表示
    echo "$i"
    # インクリメント処理
    i=$((i + 1))
done

注意！
上記のような判定処理でcontinueを使用するときは、必ずインクリメント処理（変数「 i 」の値を増加させる）を行わないと、無限ループしてしまう。