【Shell】実行時の引数を取得・表示する

■作成するプログラムの仕様

▼処理概要
①引数をつけてShellを実行する。
②実行Shell名を表示する。
③第1引数を表示する。
④第2引数を表示する。
⑤第3引数を表示する。
⑥第10引数を表示する。
⑦すべての引数を表示する。

■使用するコマンド

▼実行引数について
実行引数が増えるにつれて$1、$2、$3・・・と増える。
実行引数の10個目以降を表示する場合は数字部分を { } でくくる必要がある

▼ [$*]と[$@]の違い
[$*]と[$@]は、すべての引数を表示するという点に関しては、同じである。
[$*]を使用すると、すべての引数の値を一つの文字列で表示する。
　例：引数 aaa bbb ccc の場合
　$*　→　”aaa bbb ccc”
[$@]を使用すると、引数それぞれを一つの文字列として表示する。
　例：引数 aaa bbb ccc の場合
　$@　→　”aaa” “bbb” “ccc”

■サンプルコード

#!/bin/bash

# シェル名を出力
echo "実行シェル名："$0

# 第1引数を表示
echo "第1引数：" $1

# 第2引数を表示
echo "第2引数：" $2

# 第3引数を表示
echo "第3引数：" $3

# 第10引数を表示
echo "第10引数：" ${10}

# 引数を全て表示(すべての値が一つの文字列)
echo "全ての引数(*)：" $*

# 引数を全て表示(一つ一つ別の文字列)
echo "全ての引数(@)：" $@

■実行結果

▼実行コマンド
./sample.sh aaa bbb

第1引数： aaa
第2引数： bbb
第3引数：
第10引数：
全ての引数(*)： aaa bbb
全ての引数(@)： aaa bbb

実行時に第3引数以降を指定してないため、第3引数および第10引数は空白となる。

▼実行コマンド
./sample.sh aaa bbb ccc

第1引数： aaa
第2引数： bbb
第3引数： ccc
第10引数：
全ての引数(*)： aaa bbb ccc
全ての引数(@)： aaa bbb ccc

実行時に第3引数まで指定しているため、第3引数は表示され、第10引数は表示されない。

▼実行コマンド
./sample.sh a b c d e f g h i j

第1引数： a
第2引数： b
第3引数： c
第10引数： j
全ての引数(*)： a b c d e f g h i j
全ての引数(@)： a b c d e f g h i j

実行時に第10引数まで指定してるため、第10引数が表示される